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就労移行支援サービスの選び方【LITALICOワークス、ココルポート、ミラトレを比較】

就労移行支援とは、障害のある方が就職を目指すためにスキルを身につけたり、企業実習をしたり、職場環境の整備を調整したりなど働く上での総合的な支援をする福祉サービスです。障害者総合支援法という法律に基づき提供されています。

この記事では、「就労移行支援サービスの選び方」と「大手3社の就労移行支援サービス」をご紹介します。

就労移行支援サービスの選び方

【1】「就職率」や「定着率」の実績で選ぶ

就労移行支援は法律で決められているとはいえ、具体的なプログラム内容や提供方法は法律に規定されていないため企業によって異なります。そのため、自分にあったサービスを見極める必要があります。

最もわかりやすい指標が「就職率」「定着率(就職してから6ヶ月以上働き続けている人の率)」です。これらの指標を公開していて、しっかりと高水準の成果を出しているサービスを選びましょう。

就労移行支援サービスは、しっかりと再就職を促し、就職後も定着して活躍を続けていると高く加算されるような仕組みになっています。そのため、就職率や定着率が高い事業者は、より優秀な人材の採用やプログラムの開発に投資することができ、さらに高品質なサービスを提供できるのです。

【2】事業所の場所で選ぶ

就労移行支援サービスを利用する上で、事業所への通いやすさは重要です。

何度も事業所へ訪問することを考えると、自宅からある程度近い距離であることが望ましいです。

しかしながら、企業としては人口の少ない地方には就労移行支援サービスの事業所を設置しにくく、都心部に多いのが実情です。全国展開している就労移行支援サービス事業者もありますので、自宅の近くに就労移行支援の事業所があるかを探して選ぶようにしましょう。

【3】プログラムの内容や施設の雰囲気で選ぶ

就労移行支援サービスで提供されるプログラムの内容は、会社によって異なります。

各社の公式ホームページを見ると、プログラムの内容が解説されています。

就労移行支援サービス大手3社の公式ページ

また、多くの就労移行サービスは無料で見学したり、無料体験・無料相談ができるようになっています。中には「狭くて暗い事業所にぎゅうぎゅう詰めにされて作業させられた」と感じる方もいるので、実際に見学して体験した上でどのサービスを利用するか決めることがおすすめです。

就労移行支援は、利用者ごとに個別に目標を設定して、どのプログラムをどのような流れで受けるかをカスタマイズしている事業者も多いです。そのため、個別相談を申し込んで、自分にあったプログラムを提案してもらって比較するのも良いかと思います。

3つの大手就労移行支援サービス提供会社

就労移行支援サービスの大手3社をご紹介します。

【1】全国90ヶ所以上!「LITALIICOワークス」

就労移行支援「LITALICOワークス」は、株式会社 LITALICOグループが提供するサービスです。

就労移行支援「LITALIICOワークス」の特徴

LITALICOは、障害は人ではなく、社会の側にあるという考えのもと「障害のない社会をつくる」をビジョンに多様な事業を展開している企業です。発達障害ポータルサイトの「LITALICO発達ナビ」、障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」などを提供しています。

就労移行支援のみならずさまざまな障害と向き合う事業を通じて得た豊富な知見をもとに、独自のプログラムが200種以上つくられています。

福祉施設というとあまりおしゃれな内装ではないのが常識でしたが、LITALICOは内装などにもこだわりオフィスビル内に綺麗な施設を多く設立しています。

就労移行支援「LITALIICOワークス」の実績

LITALICOワークスの就労移行支援で就職した後、6ヶ月以上の定着率は90%以上となっています。

2020年度までで10,000名以上がLITALICOワークスを通じて就職しています。これだけ多くの方が就職している中で、90%以上の定着率を維持しているのは驚異的な実績といえます。

就労移行支援「LITALIICOワークス」の事業所がある都道府県

LITALICOワークスは全国に90ヶ所以上の事業所があります。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 栃木県
  • 埼玉県
  • 神奈川県
  • 千葉県
  • 東京都
  • 静岡県
  • 愛知県
  • 京都府
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 岡山県
  • 広島県
  • 福岡県
  • 宮崎県
  • 沖縄県

都心から離れた場所に住んでいて、自宅の近くに就労移行支援の事業所があまりないという方でも比較的アクセスしやすい場所にLITALICOワークスの事業所がある可能性は高いです。

詳細は公式サイトにてお調べください。

LITALICOワークス公式サイトはこちら

【2】ココルポート

ココルポート」は株式会社ココルポートが提供する就労移行支援サービスです。

就労移行支援「ココルポート」の特徴

株式会社ココルポートは、障害者総合支援法に基づく障がい者福祉サービスを専門にしている会社です。

就労移行支援事業所を60拠点、就労定着支援事業所を47拠点、自立訓練事業所を16拠点、特定相談支援事業所を5拠点、展開しています。これらの福祉サービスで培ったノウハウで就労移行支援サービスを提供していることがココルポートの強みです。

また、交通費支給、ランチ提供もあり通いやすいのが特徴です。

統合失調症や気分障がい、発達障がい、知的障がいの利用者の比率が高くなっています。

(出所:ココルポート公式サイト)

就労移行支援「ココルポート」の実績

ココルポートの2022年4月時点での就職者数は2,443名です。

2020年度の実績で定着率は「89.7%」です。公式サイトのデータを見ると、2015年から着実に定着率が向上しており、サービス改善の努力がされていることが伺えます。

ココルポートの実績
(出所:ココルポート公式サイト)

就労移行支援サービス「ココルポート」の事業所がある都道府県

ココルポートの就労移行支援事業所は、首都圏を中心に61箇所あります。

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 千葉県
  • 埼玉県
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 愛知県
  • 福岡県

ココルポート公式サイトはこちら

【3】人材紹介大手だから安心!「ミラトレ」

ミラトレ」は、転職dodaを運営する人材紹介大手企業パーソルグループの「パーソルチャレンジ株式会社」が提供する就労移行支援サービスです。

ミラトレ

就労移行支援「ミラトレ」の特徴

「ミラトレ」の最大の特徴は、運営会社パーソルチャレンジがパーソルグループの「特例子会社」であるということです。

「特例子会社」とは、障害を持った従業員を雇用するための専用の子会社のことです。パーソルチャレンジ株式会社では、障害のある社員300人以上が活躍しています。

運営会社自身が障害を持った人が働く会社だからこそ、障害を持った方が働くために必要な支援を深く理解し、就労移行支援サービスのトレーニングプログラムを提供できています。

就労移行支援「ミラトレ」の実績

「ミラトレ」は「就職率98%」「就職後6ヶ月以上の定着率80%以上」という実績となっております。

定着率について、「LITALICOワークス」は90%以上、「ココルポート」は89.7%なので、少しだけ「ミラトレ」は見劣りしてしまう実績となっております。

もちろん、定着率だけがサービスの良し悪しを判断する指標ではないため、1つの参考材料としてください。

就労移行支援「ミラトレ」の事業所がある都道府県

ミラトレは、全国に14の事業所があります。

  • 東京都(上野、大井町、三鷹)
  • 神奈川県(川崎、横浜、横浜関内、藤沢)
  • 千葉県(新松戸)
  • 埼玉県(さいたま、川口、川越)
  • 愛知県(名古屋)
  • 大阪府(梅田)
  • 兵庫県(尼崎)

ミラトレ公式サイトはこちら

まとめ

就労移行支援サービスの選び方と大手3社をご紹介しました。

3社を比較すると、10,000人以上の就職実績があり、6ヶ月以上の定着率が90%以上で、全国に90事業所以上ある「LITALICOワークス」が突出していることがわかりました。

ですが、実績が豊富だからといって自分にあっているかはわかりませんので、ぜひ各社のホームページを比較して、見学やプログラムの体験をしてみて、どの就労移行支援サービスを利用するか判断することをおすすめします。

就労移行支援サービス大手3社の公式ページ
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