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「手取り9万円+社宅」で好きに生きる【AI時代のBS型キャリアのすすめ】

大手企業から年収を落としてスタートアップに転職したり、起業したりして「年収をあえて下げる」意思決定をする人が増えてきている。【一時的に年収を落としても、長い目で見たらプラスだよね】という考え方を実践して思うことをまとめる。

「お金があった方が幸せ」は真実

収入が上がると、幸福度もあがることは様々な研究で証明されている。お金があると、結婚しやすく、夫婦や人間関係を良好に保ちやすく、トラブルが起きた時の解決策が豊富で立ち直りやすい。

幸福度は収入とともに上昇し、年間75,000ドルを超えるとさらに上昇する。(Experienced well-being rises with income, even above $75,000 per year)

収入と精神的幸福:対立の解決(Income and emotional well-being: A conflict resolved)

お金の余裕がないと夢もなくなる?

お金がないと夢もなくなる、というのも一定あるかもしれない。だが、個人的には多くのビジネスパーソンはお金がないから挑戦できないのではなく、そもそもやりたいことを行動に移せていない。それは「雇用契約や終身雇用を前提とした人事評価制度と社会規範」の中で過ごす環境や構造が挑戦の妨げになっているように思う。もちろん、行動したとてお金が尽きれば夢が尽きるのは真実だと思うが。

やすまさ
やすまさ

キンコン西野さんの「夢と金」でも、お金が夢を実現する上で大切であることが語られています!

「手取り9万円+社宅」で好きに生きる

自分は家賃+「月9万円」くらいあると東京で自由に暮らせる。なので役員報酬をその水準にあわせている。株式会社を設立し、家を社宅化し、創業融資で数百万円は調達して現預金の余裕を持ちつつ最低限の役員報酬は稼ぎながら好きなことに挑戦していく。この構造は【一時的に年収を落としても、長い目で見たらプラスだよね】と考えていてやりたいことがある人には割とおすすめしやすい。

サラリーマンをしている人なら、今の雇用契約を自分の会社との業務委託契約に切り替えてほしいと提案すれば、真っ当に仕事している人なら自分の月収と同じくらい売上を立てることはそんなに難しくない。月20万円給与をもらっている人は、月60万円くらいの売上貢献をしていることが多い。業務委託契約なら、労働保険、社会保険の負担がなくすぐに解約もできるため会社からしたら社員を1人雇用するより、業務委託を1人採用する方がリスクが低く社内稟議を通しやすい。

お金を優先すると人は挑戦しなくなる

お金があるとできることは増やしやすい。一方で、お金がなくても挑戦できることはたくさんある。そして何より大事なのはお金だけを優先した結果、時間がなかったり、心の余裕がなかったり、意欲が湧かず「新しい挑戦に身を投じない自分」を自己正当化しがちになると思う。自分の場合は、収入を稼ごうと必死になるあまり、お金で手に入れた自由を使えないまま何のために働いているのかわからない感じになっていた。だから僕は年収を最優先にする考えを一度捨ててみて、「自分が心から意義あると思える挑戦をすること」を最優先に考えるようにしてみた。

年収ってそんなに大事?【年収を減らそう】

4年で3社サラリーマンして起業

新卒で入った人材紹介会社は8ヶ月で退職。2社目のスタートアップ(iCARE)は2年10ヶ月で退職。3社目のスタートアップ(エクサウィザーズ)は6ヶ月で退職。運よくIPO前後を経験できた。そこからサラリーマンを退職して起業した。

一応、慶應SFCを卒業しているので、一般的な方からすると慶應ブランドで下駄を履いてると思われるだろうけど、実際のところ僕は無名の会社を4年で3社転々としていたのでサラリーマン時代の年収が特別高かったわけでもない。むしろ短期離職を繰り返す「ジョブホッパー」なので転職市場での見られ方はあんまりよくなかったと思う。マッキンゼーとか商社とかリクルートみたいなメガベンチャーも憧れたけど、就活で全部落ちたので無名な会社しか選択肢がなかった。

仕事とは何か?何のために働くのか?

仕事の本質は他者に貢献して感謝されること。その過程で人間にしかできないのは、自分で決めて行動し責任をとること。

例えばAIは80点の議事録を5秒で作れる。だからその議事録自体には価値がなくなる。そこに意思を込めて、意思決定し、チームを動かして結果を出す。その結果の機微を認識し、人に価値を届け、喜ぶ。そういう手触り感のある仕事を通した他者貢献の体験を得られる環境に身をおくことが、AI時代のキャリアを考える上で大事になると思う。

反対に、ベルトコンベアーの上を流れるように作業をこなす経験しか得られない環境で働くことはPLとしては正解でも、BSを見ると空洞化した不安定な資産になりやすい。

「BS型キャリア」の時代らしい

とにかく年収を大事にするキャリアの考え方をPL型キャリアと言うのに対して、ほしい体験(一次情報)を資産としていく考え方をBS型のキャリアと呼ぶ。目先の年収は儲かってる業界で普通に働くのが最適解になる。一方で、5年後にはコモディティー人材となり市場価値が下がる可能性も高い。AIの社会実装で急に職を失うリスクも高くなる。当然ながら、人件費が大きい業界からリストラは急速に進む。

中長期に豊かな働き方を実現するにはBSを意識したキャリア設計が大事になってくる。その度合いがAI時代はより大きくなってくると思う。どんな体験で自分の人生を彩りたいのかをより一層考えて実践していきたい。

やすまさの自己紹介【生い立ち・パパゲーノ創業背景】 死ぬまでにやりたい100のこと 僕が死ぬまでにやろうと思っている100のこと【バケットリスト】